私的漫画大賞とは、マンガ大賞を参考にして個人で行っている賞である。
私的漫画大賞について
・自らが読んで「面白い」と感じた作品を周りにも知ってほしい、という気持ちより始めた企画。
・コンセプトは「面白い作品を知るきっかけ」である。
・10周年記念企画で『私的漫画大賞綴』が立ち上がった。
要領
選考年12月末日までに1巻を読んだものを選考対象作品とする。
(2021年は選考前年12月~11月末日まで、2022年は選考前年12月~翌12月末日まで)
また、上記期間内に発売された巻数までを評価対象とする。
※過去に受賞歴のある作者の作品は、各【部門受賞】のノミネートからは除外する。
【2011~13年】
部門は【ストーリー】【作画】【キャラ】で構成され、その総合得点の最も高い作品が【大賞】作品となる。
また、部門ごとで最も得点の高い作品が【部門受賞】作品となる。
【4コマ】部門は、対象作品の中で最も総合点の高い4コマ作品を部門受賞となる。
【2014~15年】
基本的な要領の変更はないが、【特別受賞】が設置された。
・特別受賞とは
【特別受賞】とは高得点を獲得しながら、惜しくも受賞を逃した作品を中心に選出する賞である。
また、部門受賞は部門ごとの選出のため、総合得点が受賞作品を上回ることがある。
【2016~17年】
選考対象から10作品をノミネートし、【ストーリー】【作画】【キャラ】各部門で採点を行う。
その総合得点の最も高い作品が【大賞】作品となる。また、部門ごとで最も得点の高い作品が【部門受賞】作品となる。
【4コマ】部門では、選考対象の4コマ作品から4作品をノミネートし、その中から総合得点の最も高い作品が【4コマ部門受賞】作品となる。
【特別受賞】では上記受賞作品以外から、高得点を獲得した作品や今後に期待を寄せる作品を新たに3作品ノミネートし、その中で総合得点が最も高い作品が【特別受賞】作品となる。
【2018~20年】
基本的な要領に変更はなく、ノミネート作品数が10から9となる。
また【4コマ】部門以外での、4コマ作品のノミネートを廃止となる。
【特別受賞】が廃止、新たに【特別選考賞】が設置された。
・特別選考賞とは
【特別選考賞】とは、ノミネート9作品、4コマノミネート4作品の13作品以外から1作品を選出する賞である。
ノミネート対象外の作品、巻数が多くノミネートされにくい作品、今後に大きな期待を寄せる作品が受賞対象となる。
この賞の設置背景には、2016年の大型要領変更により、総合得点は高くも大賞受賞を逃すことがなくなったことが挙げられる。
【2021年~】
選考対象作品から10作品をノミネートし、【ストーリー】【作画】【キャラ】各部門で採点を行う。
各部門ごとに最も得点の高い作品が【部門受賞】作品となる。
選考対象作品からノミネート10作品を除き、新たに4作品を選出、各部門で採点を行い、総合得点の最も高い作品が【特別選考賞】作品となる。
全ての作品の中で、総合得点の最も高い作品が【大賞】作品となる。
前年からの大きな変更点として、下記の4点があげられる。
・期間を選考前年12月~11月末日までに変更→2022年より選考年12月末日までに再変更
・ノミネート作品数を9から10に変更
・特別選考賞のノミネート作品数を3から4に変更
・4コマ部門の廃止
歴代受賞作品
第1回(2011年)
大賞
『はつきあい』/カザマアヤミ (スクウェア・エニックス) ②
【ストーリー】 『はつきあい』/カザマアヤミ (スクウェア・エニックス) ②
【作画】 『まおゆう魔王勇者「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」』/石田あきら 原作:橙乃まみれ (角川書店) ②
【キャラ】 『はつきあい』/カザマアヤミ (スクウェア・エニックス) ②
【4コマ】 『ちょこっとヒメ』/カザマアヤミ (スクウェア・エニックス) ⑦
備考
・現時点で唯一、同作者の作品が同時受賞。
・現時点で唯一、完結作品が大賞を受賞。
・同一出版社が2作品同時受賞。(スクウェア・エニックス)
第2回(2012年)
大賞
『僕らはみんな河合荘』/宮原るり (少年画報社) ③
【ストーリー】 『一週間フレンズ。』/葉月抹茶 (スクウェア・エニックス) ②
【作画】 『ひまわりさん』/菅野マナミ (メディアファクトリー) ③
【キャラ】 『僕らはみんな河合荘』/宮原るり (少年画報社) ③
【4コマ】 『ゆゆ式』/三上小又 (芳文社) ④
備考
・キャラ部門受賞作品が2年連続2度目の大賞。
・ストーリー部門が2年連続2度目のスクウェア・エニックス出版作品の受賞。
・メディアファクトリー、少年画報社、芳文社が初選出。
第3回(2013年)
大賞
『げんしけん』/木尾士目 (講談社) ⑮
【ストーリー】 『げんしけん』/木尾士目 (講談社) ⑮
【作画】 『ひとりぼっちの地球侵略』/小川麻衣子 (小学館) ④
【キャラ】 『げんしけん』/木尾士目 (講談社) ⑮
【4コマ】 『おじょじょじょ』/クール教信者 (竹書房) ①
備考
・キャラ部門受賞作品が3年連続3度目の大賞。
・ストーリー部門受賞作品が2年振り2度目の大賞。
・大賞作品の対象巻数が15巻と過去最多。
・講談社、小学館、竹書房が初選出。
第4回(2014年)
大賞
『ぐらんぶる』/作画・吉岡公威 原作・井上堅二 (講談社) ②
【ストーリー】 『僕だけがいない街』/三部けい (角川書店) ⑤
【作画】 『レ―カン!』/瀬田ヒナコ (芳文社) ⑤
【キャラ】 『ぐらんぶる』/吉岡公威 原作:井上堅二 (講談社) ②
【4コマ】 『SECRET×SIBLINGS~シークレット×シブリングス~』/野原ゆた (スクウェア・エニックス) ②
【特別受賞】 『NEW GAME!』/得能正太郎 (芳文社) ①
備考
・キャラ部門受賞作品が4年連続4度目の大賞。
・大賞、キャラ部門が2年連続2度目の講談社出版作品の受賞。
・大賞作品が選考年に1巻が発売された作品であるのは初。
・4コマ部門が3年振り2度目のスクウェア・エニックス出版作品の受賞。
・3年振りに同一出版社が2作品同時受賞。(芳文社)
第5回(2015年)
大賞
『青春のアフター』/緑のルーペ (双葉社) ①
【ストーリー】 『青春のアフター』/緑のルーペ (双葉社) ①
【作画】 『軍神ちゃんとよばないで』/柳原満月 (芳文社) ②
【キャラ】 『ももくり』/くろせ (アース・スター) ①
【4コマ】 『〆切ごはん』/湖西晶 (芳文社) ②
【特別受賞】 『彼女はろくろ首』/二駅ずい (講談社) ①
備考
・ストーリー部門受賞作品が2年振り3度目の大賞。
・作画部門が2年連続2度目の芳文社出版作品の受賞。
・作画部門が2年連続2度目の4コマ作品の受賞。
・4コマ部門が3年振り2度目の芳文社出版作品の受賞。
・講談社出版作品が3年連続の受賞。
・2年連続で同一出版社の2作品同時受賞。(芳文社)
・双葉社、アース・スターが初選出。
第6回(2016年)
大賞
『おばあちゃんとゲーム』/瀬野反人 (アース・スター) ①
【ストーリー】 『夜森の国のソラニ』/はりかも (芳文社) ③
【作画】 『異世界居酒屋「のぶ」 しのぶと大将の古都ごはん』/くるり 原作:蝉川夏哉(宝島社) ①
【キャラ】 『八雲さんは餌づけがしたい。』/里見U (スクウェア・エニックス) ②
【4コマ】 『のみじょし』/迂闊 (竹書房) ③
【特別受賞】 『ロヂウラくらし』/くちなし (メディアファクトリー) ①
備考
・この年から大きく要領が変わった。
・部門受賞をしていない作品が初の大賞。
・キャラ部門が5年振り2度目のスクウェア・エニックス作品の受賞。
・4コマ部門が3年振り2度目の竹書房作品の受賞。
・完結作品が受賞するのは5年振り。
・芳文社出版作品が3年連続の受賞。
・宝島社が初選出。
第7回(2017年)
大賞
『星野、目をつぶって。』/永椎晃平 (講談社) ⑧
【ストーリー】 『星野、目をつぶって。』/永椎晃平 (講談社) ⑧
【作画】 『わたしと先生の幻獣診療録』/火事屋 (マッグガーデン) ②
【キャラ】 『だんしんち』/岡叶 (角川書店) ③
【4コマ】 『川柳少女』/五十嵐正邦 (講談社) ③
【特別受賞】 『となりのバカと続く嘘』/あむぱか (竹書房) ①
備考
・対象作品が106作品、計226巻を数えた。(候補作品一覧)
・ストーリー部門受賞作品が2年振り4度目の大賞。
・大賞が3年振り3度目の講談社出版作品の受賞。
・大賞は4年振りに選考年以前に1巻が発売した作品。
・ストーリー部門が4年振り2度目の講談社作品の受賞。
・2年振りに同一出版社が2作品同時受賞。(講談社)
・2年連続で完結作品が受賞。
・マッグガーデンが初選出。
第8回(2018年)
大賞
『将来的に死んでくれ』/長門知大 (講談社) ⑤
【ストーリー】 『行進子犬に恋文を』/玉崎たま (一迅社) ②
【作画】 『さぐりちゃん探検隊』/あきやま陽光 (集英社) ③
【キャラ】 『将来的に死んでくれ』/長門知大 (講談社) ⑤
【4コマ】 『オネエ男子、はじめます。』/池ジュン子 (白泉社) ③
【特別選考】 『天使とアクト!!』/ひらかわあや (小学館) ⑰
備考
・対象作品が130作品、計256巻を数えた。(候補作品一覧)
・キャラ部門受賞作品が4年振り5度目の大賞。
・大賞が2年連続4度目の講談社出版作品の受賞。
・対象巻数が17巻は受賞作品として過去最多。
・一迅社、集英社、白泉社が初選出。
第9回(2019年)
大賞
『うちの師匠はしっぽがない』/TNSK (講談社) ②
【ストーリー】 『うちの師匠はしっぽがない』/TNSK (講談社) ②
【作画】 『映写室のわかばさん』/青山克己 原案:神田川あゆ (マッグガーデン) ①
【キャラ】 『スクールゾーン』/ニンギヤウ (マッグガーデン) ②
【4コマ】 『ほむら先生はたぶんモテない』/せかねこ (メディアファクトリー) ②
【特別選考】 『純とかおる』/二駅ずい (講談社) ①
備考
・対象作品が105作品、計184巻を数えた。(候補作品一覧)
・ストーリー部門受賞作品が2年振り5度目の大賞。
・大賞が3年連続5度目の講談社出版作品の受賞。
・大賞は3年振りに選考年に1巻が発売された作品。
・ストーリー部門が2年振り3度目の講談社作品の受賞。
・作画部門が2年振り2度目のマッグガーデン作品の受賞。
・2年振りに同一出版社が2作品同時受賞。(講談社、マッグガーデン)
・同一出版社の2作品同時受賞が2社あるのは初。
・過去に受賞した作者の別作品が受賞するのは初。
第10回(2020年)
大賞
『夜桜さんちの大作戦』/権平ひつじ (集英社) ⑤
【ストーリー】 『海辺のキュー』/背川昇 (小学館クリエイティブ) ②
【作画】 『夜桜さんちの大作戦』/権平ひつじ (集英社) ⑤
【キャラ】 『腐男子先生!!!!!』/結城あみの 原作:瀧ことは (メディアファクトリー) ⑥
【4コマ】 『星屑テレパス』/大熊らすこ (芳文社) ①
【特別選考】 『ゲーセン少女と異文化交流』/安原宏和 (富士見書房) ①
備考
・対象作品が127作品、計278巻を数えた。(候補作品一覧)
・作画部門受賞作品が初の大賞。
・作画部門が2年振り2度目の集英社作品の受賞。
・4コマ部門が5年振り3度目の芳文社作品の受賞。
・小学館クリエイティブ、富士見書房が初選出。
第11回(2021年)
大賞
『クプルムの花嫁』/namo (エンターブレイン) ②
【ストーリー】 『クプルムの花嫁』/namo (エンターブレイン) ②
【作画】 『口が裂けても君には』/梶本あかり (集英社) ③
【キャラ】 『かわいすぎる男子がお家で待っています』/高瀬わか (集英社) ⑥
【特別選考】 『ちょっとだけ抜けちゃう柊さん』/うらのりつ (小学館) ①
備考
・この年から要領が変わり、4コマ部門が廃止となった。
・対象作品が126作品、計280巻を数えた。(候補作品一覧)
・ストーリー部門受賞作品が2年振り6度目の大賞。
・作画部門が2年連続3度目の集英社作品の受賞。
・特別選考が3年振り2度目の小学館作品の受賞。
・2年振りに同一出版社が2作品同時受賞。(集英社)
・エンターブレインが初選出。
第12回(2022年)
大賞
『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』/ひらかわあや (小学館) ④
【ストーリー】 『神さまがまちガえる』/仲谷鳰 (アスキー・メディアワークス) ②
【作画】 『愛してるゲームを終わらせたい』/堂本裕貴 (小学館) ③
【キャラ】 『ばっどがーる』/肉丸 (芳文社) ②
【特別選考】 『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』/ひらかわあや (小学館) ④
備考
・対象作品が105作品、計184巻を数えた。(候補作品一覧)
・特別選考受賞作品が初の大賞。
・過去に受賞した作者の別作品が大賞を受賞するのは初。
・作画部門が9年振り2度目の小学館作品の受賞。
・特別選考が2年連続3度目の小学館作品の受賞。
・2年連続で同一出版社が2作品同時受賞。(小学館)
・アスキー・メディアワークスが初選出。
第13回(2023年)
大賞
『ガチ恋魔王様』/森屋はる (角川書店) ①
【ストーリー】 『スクールバック』/小野寺こころ (小学館) ②
【作画】 『ガチ恋魔王様』/森屋はる (角川書店) ①
【キャラ】 『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』/地主 (スクウェア・エニックス) ③
【特別選考】 『姉ちゃんの友達がうざい話』/あずさきな (一迅社) ①
備考
・対象作品が100作品、計160巻を数えた。(候補作品一覧)
・作画部門受賞作品が3年振り2度目の大賞。
・大賞が7年振りに1巻のみ対象の作品。
・作画部門が12年振り2度目の角川書店作品の受賞。
・キャラ部門が7年振り3度目のスクウェア・エニックス作品の受賞。